“算数”をした結果、J2リーグ後半戦で福岡に課せられたハードルはかなり高いものとなった。
前節の町田戦で21試合をこなしてリーグ前半戦を終えたことになるが、福岡の戦績は10勝6分け5敗、勝点36の5位となった。
今季開幕前に井原正巳監督はJ2優勝とJ1自動昇格を果たすために必要な勝点を過去の例も踏まえて「84」に設定。さらにリーグ戦は全42試合あるので7試合ずつの計6クールに分けて目標値を細分化した結果、「84」に到達するためには1クールで勝点「14」が必要だと、選手に伝えて戦いを進めてきた。
その計算からすると、リーグ前半戦を終えて、つまり3クールを終えた時点で手にしておきたいと考えた勝点は「42」だったのだが、実際は「36」の獲得にとどまったので、目標値に「6」不足したことになる。
この結果を受けて井原正巳監督はリーグ後半戦の目標値を改めて次のように設定した。
「リーグ前半戦を終えた時点での首位・大分の勝点が40で、私が想定したレベルよりも低いが、そこはとりあえず気にせず、開幕前の目標値をベースに考えると、ウチは当初の『42』と前半戦で不足した『6』を足した『48』が後半戦の目標勝点となる。そのためには1クールを『5勝1分け1敗』のペースで戦わなければならないということ。かなり高いハードルではあるが、新たに3選手が加わったし(古賀太陽、吉本一謙、レオ・ミネイロ)、気持ちをリセットして、しっかりと後半戦を戦っていきたい」と話した。
高いハードルを越えるためには一歩目が肝心。今節のゲームは21位と低迷する京都が相手だが、福岡にとっては非常に大事な一戦となる。
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2018/07/04 18:48