好調を維持する大分のMF松本怜が、若きプレーヤーたちから新鮮な刺激を得ている模様だ。
その一人が、16日に開催された明治安田J2第19節・松本戦で対戦したFW前田大然。50メートルを5.8秒で駆け抜ける快速の松本だが、そんな自らと比較して「全然大然。全然大然」と2回繰り返すほど、前田のスピード感に驚かされたという。
「昨季の水戸戦は怪我で欠場したのでマッチアップしたのは今回が初めてだったけど、速くてビビった。いままで自分より速いと感じたのは永井謙佑くらいだったけど、大然は速かった。とにかく初速がすごくて、一歩目からグンッと来る。映像でも速いと思っていたけど、最初があんなに速いとは映像ではわからなかった。献身的に走る良い選手だと思った」
さらに、19日のロシアW杯コロンビア戦で先発した青森山田高の後輩・柴崎岳についても「大舞台であれだけ落ち着いてやれるのはさすが岳。一瞬も焦らない」と大絶賛。松本が高3のとき柴崎が青森山田中1年と年齢が開いているので一緒にプレーしたことはないが、「昔からあんな感じ。岳はずっと異次元だった」と、後輩の活躍を手放しで喜んだ。
松本自身も経験を積みプレーに奥行きを増しているが、「あれは刺激になる。自分も頑張ろうと思えた」。30歳にしてなお進化中のスピードスターが、その存在感に磨きをかける。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/06/21 18:55