徳島・大﨑玲央のJ1神戸への移籍が決まった。
正式なオファーが届いたのは6月10日に行われたJ2第18節・町田戦のあと。その経緯を「プレシーズン中のプレーを見て、そのときの評価が高かったというふうに聞いています。意図としては、今年から神戸が掲げているポゼッションサッカーの中でビルドアップを期待されてのオファーでした」と説明する。
カテゴリーが上のチームから声がかかることは当然ながら光栄なこと。とはいえ、J1昇格を目標に掲げ、主力として走り続ける大﨑が抜けることは徳島にとって痛手。大﨑自身にとっても二つ返事で決断できる話ではない。「シーズン中であることが自分の中でひっかかりました。今年は副キャプテンも任されていますし、いまは特にチーム状況が悪いときです。途中で抜けて自分だけ別のチームに移るというのは、言葉で表現し難いですが、申し訳ないというか自分の中でひっかかりました」。当然そう思うだろう。だが、さまざまな助言もあり、「プロになる以前から目指してきた舞台で、プロになってからはよりその思いが強くなった舞台」であるJ1でプレーしたいという気持ちに真っ直ぐ向き合った。その結果として、最終的に神戸移籍を決断した。
短い文章では伝えられない大﨑の気持ちもあるのだが、その徳島に対する感謝は「徳島がこういうサッカーをしていたんだということを見せることがいまできるベストなこと」という言葉どおり、神戸で公式戦に出場して結果を残すことで示してほしい。
(徳島担当 柏原敏)
2018/06/21 18:34