開幕してから快進撃を続けてきたチームの中で、工藤壮人は自分の立場を確立できず苦しい時間を過ごしてきた。
リーグが中断するまでの15試合で出場したのは6試合で、得点はゼロ。「結果を出せず悔しい想いをしてきた。ここまで攻撃はパト(パトリック)を生かした形になっている中、もう一人のFWになる僕と渡とティーラシンの3人にとっては非常に難しい状況だった」と振り返るように、工藤も含めてパトリックの相棒を務める選手はゴールに直結したプレーをするのが難しい役回りとなっている。
ただ、6月6日に行われた天皇杯2回戦の鳥取戦に先発した工藤は1得点を挙げるとともに確かな手応えを語った。
「これから自分自身がこのチームの中でどのように生きていくかっていうことのヒントがつかめた試合だった」。そして、リーグ中断期間中のトレーニングに「いかにペナの中で仕事ができるかってことを考えてやっていきたい」とテーマを設けて取り組んでいる。
昨季に加入した広島で苦しい時間が続いている工藤は、輝きを取り戻せるか。この中断期は重要な時間になる。
(広島担当 寺田弘幸)
2018/06/19 19:07