「プロ生活を始めて7年在籍した特別なクラブではありますけど、42試合のうち1試合には変わりない。慣れ親しんだピッチなので、特に気負うことなく、平常心でやれるかなと思います」
そう語ったのは、16日の水戸戦で初の古巣戦を迎えるGK笠原昂史だ。今季から大宮に加入し、ここまで16試合にフル出場。チーム状態の良し悪しにかかわらず、持ち味であるシュートストップとクロス対応を安定した発揮してきた。前節・横浜FC戦(4○0)では攻撃陣の爆発に注目が集まりがちだが、1点差の状況で迎えたピンチを笠原が防いだことも大きかった。
ただ、笠原に驕るところは一切なく、チームメートのハードワークを称賛する。
「いまは全員がハードワークして、体を投げ出してでもボールを取る。一つ頑張ることで味方にセカンドボールが転がる。一つ、一歩頑張るということが、またできてきているのかなと思います。(J2第10節から第12節にかけて3連勝したときの)よかったところがまた、戻ってきたのかなという感じです。みんなが意識してやっているということが一番だと思います」
チームとして良い流れをつかみつつある中で迎えるのが、水戸との古巣戦となる。もっとも、「変に力を入れ過ぎる必要もないですし、相手が水戸だからといって僕のやることが変わることはない。いつもどおり平常心で試合に入れればいいかなと思います」と話すように、相手を意識し過ぎて本来のプレーを見失うこともないだろう。あくまで平常心を保ち、いつもと変わらない鉄壁をゴール前に築いて連勝を狙う。
(大宮担当 片村光博)
2018/06/13 19:43