浦和は30日、11時から流通経済大と45分×2本の練習試合を行い、4-2で勝利した。
この日は練習から取り組んできた[4-4-2]でスタート。西川周作を最後尾に、4バックは右から菊池大介、岩波拓也、マウリシオ、宇賀神友弥。長澤和輝と青木拓矢がボランチのコンビを組んで、右にマルティノス、左に武藤雄樹。2トップは興梠慎三と李忠成が並んだ。主将の柏木陽介や平川忠亮らは負傷により別メニュー調整が続いており、出場しなかった。
流経大は、来週に甲府との天皇杯2回戦を控えるAチームや、FC東京との試合を控える流経大ドラゴンズ龍ケ崎ではなく、1年生主体の顔ぶれ。一方の浦和は、「キャンプより厳しい」(福島春樹)という1週間続いた2部練習の直後で「これよりも悪いコンディションで試合することはないと思う」(山田直輝)という状態だった。
全体的に浦和の選手の体は重く、序盤からの流経大のフォアチェックを前になかなかボールをつなげない。11分にはカウンターからFW古谷三国(流経大柏高出身、1年)に決められてしまう。ただその後は浦和がペースを握った。32分、左右に振ったあと、岩波が入れた鋭い縦パスに武藤がうまくターンして受けてシュートを流し込んで同点に。37分、宇賀神のクロスをマルティノスが合わせて加点すると、38分にはマルティノスが右サイドを力強く突進、折返しに長澤が合わせて3-1に。41分、菊池とマウリシオのパス交換でもたついてFW板倉航希(流経大柏高出身、1年)にゴールを許したが、3-2で折り返した。
メンバーをすべて入れ替えた後半は、ほぼ横綱相撲。森脇良太が右SBで実戦復帰し、阿部勇樹がボランチで、GK福島春樹もユースのCBコンビを支える声を出して全体を引き締め、90+1分に[4-4-1-1]のトップ下に入っていた山田直輝のクロスをDF大桃伶音(ユース)が決めて4-2とした。
試合後、疲労困憊の様子だった浦和の選手たち。この日は「ゲーム勘を戻すこと」(青木)が主眼だったようで、2日のルヴァンカッププレーオフステージ第1戦に向けては、「しっかり回復して、勝ちにいく」(青木)と意気込んでいた。
写真:田中 直希
(浦和担当 田中直希)
2018/05/30 14:28