6月2日にルヴァンカップのプレーオフステージ第1戦・横浜FM戦を控える神戸。主力GKのキム・スンギュがロシアW杯に臨む韓国代表に召集されている中、ゴールマウスは2年目のGK前川黛也(写真右)が守ることが有力だ。前川は「今年はW杯イヤーだったし、(キム・)スンギュがいつ抜けてもいい準備をしてきた。力を最大限発揮したい」と意気込んでいる。
ここまでリーグ戦の出場こそないが、ルヴァンカップの5試合に先発出場。チームの5年連続となるグループステージ突破に大きく貢献した。「練習でうまくいかないことがあっても、試合に入ると自分の強みを出せたり、冷静にプレーできたりした。自信がつきました」と、メンタル面を含めた成長を実感しているようだ。
キム・スンギュの身体能力の高さを強くリスペクトしている前川だが、「自分の持ち味のシュートストップや球際に強くいけるところで、スンギュよりもいいものを出したいと考えている」と負けん気の強さものぞかせる。そして「スンギュを超えることが代表に入っていくための基準」とも話し、自らを磨き続けている。
シーズン開幕前には、テレビ朝日系列『やべっちF.C.』の人気企画『デジっちが行く!』に登場。お笑いコンビ・野性爆弾の“くっきー”こと川島邦裕さんに扮し、全国サッカーファンの度肝を抜いた。「どこのチームもクオリティーが高く、インパクトが大事だと思った。負けられなかったし、思い切りのよさという持ち味を出せた」と納得の表情を見せたその陽気なキャラクターは、練習場でも発揮されており、「メリハリは大事だけど、チームが明るくなれば。中心になってやりたい」と、チームを元気にする笑いの種を蒔いている。
アウェイで行われる横浜FMとの第1戦へ、「負けられない戦いだし、結果がすべて」と気合いを入れる背番号1。「これまでに得た自信を生かし、チームを勝たせられる試合がしたい」と、最高の準備を経て臨みたい気持ちを語っていた。
写真:小野慶太
(神戸担当 小野慶太)
2018/05/29 19:45