2試合の出場停止が明ける山形の南秀仁が、試合復帰への意欲を見せた。
事の発端は、ゴールデンウィーク3連戦の初戦となった明治安田J2第11節・栃木戦の終了後。この試合唯一の得点の起点となった栃木のスローインについて、ファウルスローではないかと審判団に詰め寄り、その際にレッドカードを提示された。その後、出場停止は2試合と決まり、連戦の残り2試合への出場はならなかった。
実は出場停止の2試合の中2日の間、5月5日に25歳の誕生日を迎えている。かなり珍しいケースとなったが、「自分のしてしまったことなのでしょうがない」と自らの行為を振り返りつつ、気にかけていたのはやはりチームのこと。「連戦で1勝2敗と負け越しているので、なんとか勝ち数を増やせるように力になれればと思います」と話していた。
チームは前節、2-0で勝利し連敗を3で止めたが、得点はCKとスローインからとセットプレー絡み。流れの中からの得点が少ない現状も、順位浮上を阻む要因の一つとなっている。
「流れの中から崩してクロスから点を取ったりとか、そういう点の取り方ができ始めると、もっとたくさん点の取れるチームになると思うし、相手も怖くなってプレッシャーに来たりしなくなると思う」
そのためにも、狭いスペースで起点を作れ、パスを供給できる南の存在は欠かせない。
「試合出たいっすね」
その一言に、さまざまな思いが込められているように聞こえた。
(山形担当 佐藤円)
2018/05/11 19:33