特別なポジションであるためか、GKにはストイックで完ぺき主義者が多いとのイメージがあるが、J2第10節の千葉戦から前節の岡山戦まで4試合連続でゴールマウスに立つ福岡の圍謙太朗からもそんな印象を受ける。
岡山戦では2失点を喫したが、いずれもスーパーゴールと言える、相手選手をほめるべきゴールだったと思うのだが、圍に言わせるとそうはならない。
「絶対に防げない、という失点はないと思っています。失点シーンを何度も振り返れば、防ぐことができるポイントというのは必ずと言っていいほど見つかるからです。シュートを打たれる瞬間はもちろんですが、そこに至るまでの過程も振り返って阻止する機会を探り出す。そういう作業の積み重ねと、同じことを繰り返さないように練習から修正と改善に努める。そうすることで“たまたま防ぐことができた”ではなく“当然の結果として阻止できた”という段階にまで持っていけると思っていますし、そこに到達したいんです」
7試合負けなしのチームだが、うち無失点試合は第9節の山口戦のみ。つまり圍も無失点に抑えた試合がない。今節の愛媛戦で久しぶりに無失点試合を果たすことができれば、守備をベースにして戦うチームの調子はさらに上向き、成功体験を手にした圍はさらに頼もしさを増すことになる。ただ勝つだけではなく失点ゼロに抑えて勝つ。愛媛戦ではそこを目指したい。
(福岡担当 島田徹)
2018/05/08 22:18