オリヴェイラ体制下初先発へ、JリーグYBCルヴァンカップに臨む浦和の選手たちの意気は上がっている。GK福島春樹もその一人だ。7日の練習後、いま抱える充実の思いを語った。
16年に専修大から加入も出場機会なく、16年途中から鳥取へ育成型期限付き移籍。J3で14試合に出場するも、前十字靭帯断裂、半月板損傷という大けがを負って浦和に戻ってきた。17年6月まで、リハビリも続いた。
それが今季、榎本哲也や岩舘直の負傷があったとはいえ、リーグ戦ではベンチ入り、そしてルヴァンカップでは出場機会を重ねている。「ルヴァンカップで僕を使ってもらった大槻さんには感謝している。いま、僕に責任を与えてくれていると感じる」とモチベーションは高い。
リハビリが続き、さらに出場機会がなかった昨季は「正直、自分がチームに必要なのか。いなくなっても何も変わらないのではないかって、ネガティブになることもあった」という。それがいまは、「必要とされているという気持ちが監督からも伝わってくる」。練習中、指揮官が彼に声をかけることもしばしば。明るい福島をムードメーカーとしてオリヴェイラ監督も認めているようで、良いセーブが続くと「ナイスマイコー!」と、マイケル・ジャクソンのマネを一発芸で披露した福島をイジっている。
「信頼して使ってくれると思って、与えられるミッションを遂行したい」
ミッションは、勝利を手にすることだ。あす9日のルヴァンカップ・名古屋戦に福島が出場すれば、彼は初めて埼玉スタジアムでプレーすることになる。「次はないと思って、この一戦に持っているものをすべて出す」。気合十分で、ゴールマウスに立つ。
写真:田中直希
(浦和担当 田中直希)
2018/05/08 22:04