前節・柏戦でJ1デビューを飾った湘南の石原広教。だが、本来は先発出場するはずだった高橋諒に代わって急遽出場という状況に加え、対峙する相手は日本代表経験もある伊東純也ら、J屈指のアタッカーだったこともあり、「周りが見えなくなってうまく試合には入れなかった。誰が見てもわかると思う」という出来になってしまった。
試合後の会見で曺貴裁監督は「責任は僕にある」ときっぱり。また、試合後は石原自身も梅崎らにも声をかけられたという。試合から2日経った練習後に話を聞くと、悔しそうな表情は浮かべつつも、すでに気持ちは切り替えているようだった。
ところで、石原は2016年のルヴァン杯のデビュー戦でも苦い記憶がある。当時17歳だった石原は、湘南ユースでキャプテンを務めつつ2種登録でトップチームに帯同しており、リーグ戦でのデビューは飾っていた。ルヴァン杯のデビューは6月5日、第7節の神戸戦だったが、この日は途中出場途中交代という試合になってしまっていた。本人も「デビュー戦には何かしら起こる」と苦笑いしていた。
だが、「もう上に上がるしかないんで、貴重な体験をしたと思ってがんばるだけです」と、本人はいたって前向き。将来有望な19歳に今後も期待したい。
(湘南担当 中村僚)
2018/05/04 17:48