今季新加入したものの、けがで出遅れていたDF坂井達弥が、前節・松本戦でようやく今季初のベンチ入りを果たした。
坂井が肉離れで離脱したのは長期間行われたキャンプの序盤。「体力的な積み上げだったり、試合勘だったり、そういうところがキャンプでできなかった」と、開幕後に合流したあと、徐々にコンディションを上げてきた。
最近では激しいタックルやコーチングも目立つようになったが、「僕はオフにトライアウトを受けて、チームがなくて、『(山形に)拾ってもらった』という気持ちがすごく強い。山形にきて、本当に『恩返ししたい』という気持ちしかない。監督にも、チームの方にも、サポーターにも」と、そのモチベーションの源泉を明かす。
日本代表のキャップをもちながら、所属クラブでは定位置に定着できず、ここまでJ1・J2リーグ戦出場は44試合にとどまっている。
「自分が出て結果を出せれば一番いいけど、スタメン側じゃなくてもしっかりスタメン組がいいトレーニングできるように、こっちもいいモチベーションでやらなきゃいけないと思う。若手とかがモチベーションを下げていたりしたら、しっかり鼓舞して、それでチームがどんどん上がっていければいいかなと思っています」
自他ともに認めるマイペース男が、新たなモチベーションを得て覚醒なるか。チームに刺激を与えながら、もちろん自らのキャリアアップも視野に入れている。
写真:佐藤円
(山形担当 佐藤円)
2018/04/25 19:14