神戸MF増山朝陽が元気だ。1日のシュート練習でゴールを決めるたびに陽気なパフォーマンスを披露。「ムードメーカーかどうかは分からないけど」と笑顔を見せたが、「(3月30日のJ1第5節・)柏戦には負けたけど、長いシーズンなので雰囲気づくりは大切なこと」と盛り上げ役を買って出ている。
今季チームが取り組むポゼッションの中で、いかに自分の力を発揮するかをイメージする増山。「ボールを回すだけでは、相手は『回させている』という感じになると思うし、局面で個を生かすことも考えている。ゴールに直結するプレーは相手もイヤだと思う」とし、パスワークに加わりながら得意の“仕掛け”を発揮するタイミングを練習から思考中だ。
そんな増山の前歯が欠けている。3月23日の練習での接触プレーで折れてしまったが、「別にいいんですけどね」とニコッと笑い、欠けた歯を惜しげもなくアピール。すでに治療の予約は入れているものの、まだ少し先のよう。チーム屈指の“お洒落男子”でもある背番号20のチャーミングさに磨きがかかっている。
そして、歯は折れても、ハートは折れないのが今季の増山の真骨頂。「ずっといい感じ。(メンタルが)折れることなくうまくなることを考えて、使ってもらったときに、いいパフォーマンスが出せるようにやり続けている」とし、 試合出場への闘志をのぞかせていた。
(神戸担当 小野慶太)
2018/04/01 18:53