前節・愛媛戦では岐阜の田中パウロ淳一がハットトリックを達成したが、2アシストの活躍を見せたのが左ウイング・古橋亨梧だ。「今季が始まってから調子がいい」と語る23歳はいま、まさに絶好調。
第5節・京都戦で今季初ゴールを奪うと、続く栃木戦でもエリア右端の難しい角度からニアサイドを射抜き2戦連続ゴール。そしてその勢いはとどまることなく、愛媛戦でも特徴のスピードを生かしてチームを勝利に導いた。
愛媛戦を振り返り古橋は、「僕が2アシストして、パウロくんが3得点。だけど、周囲の選手たちが守備で貢献してくれた試合でもあった。愛媛戦の勝利はチーム全員のつながりで勝ちとった勝利だった」と謙虚に、そして自身の活躍はチームプレーの一貫だということを強調した。
そんな古橋のプレーを主将の小野悠斗は絶賛する。愛媛戦の2点目、相手DFとの接触に対して倒れなかった古橋のゴールへの姿勢に対し、「僕たちは相手にカードが提示されるよりも得点が欲しいチーム。そういう意味では、あのような姿勢は素晴らしかった」と古橋を称えた。
4月1日に対戦する甲府には小出悠太や高野遼といった同期の選手、そして湯澤聖人のように一学年上だが選抜チームでともにプレーした、互いに特徴を知り得る選手が複数在籍している。「大学時代に対戦した選手や選抜チームで一緒にプレーした選手には負けたくない。主導権をとって、ボールを握って、自分たちのサッカーをしたい」と古橋は意気込む。
昨季の成績は6ゴール9アシスト。今季の目標には「ゴール、アシストともに二ケタ。10ゴール10アシストを達成したい」と高い目標を設定し、「自分がチームを引っ張りたい」と語る古橋。今節・甲府戦でも、チームの中心となったスピードスターが岐阜を勝利へと導く。
(岐阜担当 岩波陽平)
2018/03/31 10:21