リーグ戦では4試合勝利がないまま、中断期間に入った長崎。この期間を利用して練習でとり組んでいたのは、対戦相手を広げるような、幅を使ったボールの動かしだった。
その練習の意図について、高木琢也監督は「相手(の最終ライン)が5枚でもサイドチェンジできるタイミングはあると思うし、そこはウチに足りないと感じていた。中断期間で集中的にやったところはある。幅を使う、ボールを動かすことをやっていきたいので、中盤の選手のそういう発想、質を上げる一環として」と説明。中断期間に入る前までのチームに不足していると感じていた点の、ベースアップにとり組んだ格好だ。
また、今季はリーグ戦では試合の前日と前々日の2日間を非公開練習としてきたが、今週はさらに1日非公開練習を増やした。その意図を問われると、「それはいろいろありますよ」と多くを語らなかったが、今節・仙台戦でのリーグ戦初勝利奪取に向け、集中した環境の中で準備を行う狙いがあったようだ。
「相対的にはひどい試合はやっていない。でも、勝ち切れないということは、どこかしらに問題がある。そのへんはしっかりやっていかないといけない」
今季のここまでをそう振り返る指揮官は、リーグ戦初勝利のためにチームとしてのさらなる奮起を選手たちに求めている。15連戦の初戦となる仙台戦。リーグ戦初勝利を挙げ、勢いをもって大型連戦に突入していきたい。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/03/29 19:27