ケガによる約2年間のブランクを経て今季に復帰を果たしたDF佐々木翔は、まだまだ自分の状態が上がっていくことを信じて日々のトレーニングに励んでいる。
「コンディションももっとよくなっていくと思うし、もう一つ二つ体のキレやパワーは上がってくると思っている。高いところをイメージして体をそっちにもっていく感じで、日々の練習からやっていきたいです」
そう話す表情には、充実感がにじんでいた。
もちろんチームが勝利を重ねていることもある。ピッチの上で味わう勝利がたまらなく気持ちよくもある。ただ、それよりも佐々木が充実感を感じているのは、サッカー選手には当たり前と言ってもいい日々の環境だ。
「こうやって練習をして試合に臨むという日々に戻ってきて、相当に幸せを感じていますね。ただ、もちろんピッチに立つからには結果を出していかないといけないし、いまは本当にチーム内の競争が激しい。リーグ戦に出ている選手もルヴァンに出ている選手も、ヒリヒリするものを感じていると思う。そういうの全部を楽しみながらやっていければなと思います」
試合に向けた練習の日々、ピッチに立つ責任感、チーム内の競争――。約2年の間これら当たり前のことを経験できなかったからこそ、佐々木は一日一日をしっかりとかみしめるように過ごしている。
最後に18日の今節・磐田戦に向けて意気込みを聞くと、佐々木は力強く語った。
「どんな試合になろうともチームが勝つことがすべて。ここまで耐える時間も、みんなで粘り強くできている。運が味方してくれているところもあるけど、そういうのは日々が絶対に影響してくるので、一日一日をしっかり気を引き締めてやっていこうと思います」
(広島担当 寺田弘幸)
2018/03/16 07:00