ホーム開幕戦を翌日に控えた2日、新潟はデンカビッグスワンスタジアムで約1時間、セットプレーを含めた練習を行った。
2週間前まで雪に覆われていたピッチは、ボランティア600名の力も借りて除雪され、芝のコンディションも万端だ。加藤大は「芝も良くてやりやすい。これだけきれいに整えてくれたサポーターやボランティアの方のおかげで試合がやれることを、選手一人ひとりが感じながら、勝点3で恩返しできるよう、全力で戦いたい」と感謝をプレーと結果で示すことを誓った。
前節・讃岐戦(1◯0)は右サイドハーフで先発。58分に相手ゴールキックをヘディングではね返し、河田篤秀の勝利弾の起点となった。ただ前半は立ち上がりから自サイドで相手のプレスに圧倒され、いきなりシュートチャンスを与えるなど、うまく回避できなかった反省もある。これを踏まえ、今節は「スタートから集中を切らさないこと。松本はプレスの圧力もクオリティーも増す。危ないときは無理せずシンプルにプレーしたい」とイメージしている。
今季から背番号10を背負うが「変に考えすぎると、自分の良さが出せないと思う。90分間、無我夢中に、でも頭を働かせながらやりたい」と気負いはない。
目指す10番像は「試合の流れを決められる選手」。今季、鈴木政一監督に求められている“状況判断”をとぎすませ、新潟のリズムに持ち込めるよう、チームをけん引する。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2018/03/02 19:10