今季より育成型期限付き移籍で仙台から加入した讃岐のMF佐々木匠だが、その存在感は新天地でもすでに輝き始めている。世代別日本代表の常連であるこの19歳は、ピッチで非凡な能力を発揮するだけでなく、サッカーへ取り組む姿勢でも際立つ高い意識を見せる。
日々のトレーニングでは誰よりも先に練習場に現れ、チームの全体練習終了後には最後の一人になるまで居残り練習。
「練習は2時間前から入ってまず体づくりから始めています。(居残り練習では)最後は遊びであっても、やるときはしっかり集中しながらやっていますね。一番最初に練習に来たいし、みんなより多く練習したいんです」
その日々の小さな積み重ねはプロ3年目という若手選手らしいフレッシュさがあふれるところだが、これは「小学校のときからずっと」という少年時代からのルーティーンだという。
サッカー以外にはこれといった大きな趣味を持たず、練習場をあとにしてからも昼食後にジムワークで体づくり。家に帰ってからも「海外サッカーが好きなのでDAZNとかでサッカーを見てしまいますね。そして夜10時には寝ているっていう感じです」と生活そのものをサッカーに捧げている。それはまさにストイックというべきものだが、そこに悲壮感はなく、「いましかできないと思うんで。将来的には海外や代表でもやりたいし、いまやっておかないと」。あどけなさの残る表情で楽しそうに話す様は生粋のサッカー小僧そのものだ。
写真:松本隆志
(讃岐担当 松本隆志)
2018/02/23 21:05