J2開幕を3日後に控え、今季千葉から東京Vに移籍してきたDF比嘉祐介、DF若狭大志、FW菅嶋弘希が、古巣と迎える開幕戦に必勝を誓った。
東京Vはロティーナ監督、千葉はフアン・エスナイデル監督と、スペインリーグで経験を積んだ指揮官対決が注目されるこの一戦は、互いにチームを率いて2年目の戦術家同士による戦術対決でもある。
「(プレシーズンの)ちばぎんカップもチェックした」という比嘉は千葉について、「メンバーが少し変わっただけで、スタイルは変わっていない。去年と同じようにハイプレス・ハイラインでやってくる」と分析した。続けて菅嶋は「前線に特長のある選手が多く、個人でも崩してくる」と、その攻撃力を警戒しつつ、「相手の弱点も知っているので、チャンスがあれば狙っていきたい」と、逆に守備では弱点があると指摘。さらに昨季はそのハイラインでプレーした若狭は、「千葉がどういう攻撃をされたらイヤか、よく分かっています。それをウチの前線には伝えていきたい」と、不敵に笑った。
エスナイデル監督にとっては、自らの戦術的な狙いや共通理解を知っている相手選手が最大で3人もピッチ内にいるかもしれないというのは、相当にやりにくいはず。「開幕戦で古巣とやるというのも何かの縁。しっかりここで結果を残して、ヴェルディとして勝ち切りたい」という若狭の言葉は、比嘉も菅嶋も思いは同じはず。チームの勝利によって恩返しを果たすつもりだ。
写真:芥川和久
(東京V担当 芥川和久)
2018/02/23 14:55