FC東京の来季の新監督に、今季までG大阪を指揮した長谷川健太監督が就任することになった。近日中にも正式発表される。
長谷川監督は清水での指揮を終えたあと、13年に当時J2に降格したG大阪の監督に就任。J2優勝でチームを1年でJ1に昇格させると、翌14年はJ1リーグ、天皇杯、ヤマザキナビスコカップ(現・YBCルヴァンカップ)をすべて制する3冠を達成した。その後も毎年上位に位置づけていたが、今季は10位に低迷。長谷川監督の今季限りでのG大阪退団もすでに発表されていた。
FC東京は今季途中で篠田善之前監督を解任。今季の残り試合を限定的に指揮する形で安間貴義監督が就任した。来季以降の新監督を探す中、2年連続で監督解任となるなど安定しないチーム状況を変える人材として、過去に優勝経験のある監督という条件を設定。G大阪でタイトルを奪取し、厳しい指導が定評の長谷川監督と交渉を進めていた。
また来季に向けた新戦力獲得にも動いている。まず神戸のMF大森晃太郎の獲得が濃厚で、長谷川監督とは16年までG大阪で師弟関係だったアタッカーを呼び寄せることになる。大森は今季序盤は新天地の神戸で活躍していたが、徐々に出場機会を失っていた。またFWには柏のブラジル人ストライカー、ディエゴ・オリヴェイラをリストアップ。すでに交渉が進む。
さらに、FC東京の育成組織出身で、今季仙台に完全移籍したMF三田啓貴を獲得する動きも出ている。三田はFC東京時代は出番に恵まれなかったが、昨季期限付き移籍で仙台にプレーの場を求めると一気に活躍。今季はチームの中軸としてボランチの位置で好プレーを披露していた。クラブは外の世界を知り才能が開花した青赤育ちのMFを、再びチームに呼び戻したい考えだ。
今季は大きな期待を集めながらもリーグ戦13位という結果に終わったFC東京。長谷川監督の下、来季のチーム作りはすでに進む中、今後の動向に注目が集まる。
(FC東京担当 西川結城)
2017/12/03 04:00