台風の影響で強風が吹きつける中行われた前節・金沢戦。この試合で京都のルーキーFW仙頭啓矢がFWイ・ヨンジェと2トップを組んで先発出場した。
今季はこれまでサイドハーフやボランチでの起用が続いていた仙頭だが、高校選手権で得点王を獲得し、大学時代もFW登録されていたアタッカーが、ようやく“本職”と言える位置での出場を果たした。
試合ではGKの位置を見極めて放ったミドルレンジからのループシュートなど、随所で好プレーは見せたものの、チームは無得点。「FWとして結果を残さないといけなかった。そこに関しては悔しい」。自身のプレーについても反省しきりだ。
それでも、「ひさびさにFWでやらせてもらえた。これからもチャンスがあれば、トゥーさん(闘莉王)とはまた違う自分の特長を出して、1.5列目みたいな形でやっていければと思う」と、攻撃の形の新たな選択肢としてアピールを続けるつもりでいる。
今節・横浜FCは、結果次第で、京都のJ1プレーオフ進出が消滅してしまう重要な一戦となる。プロ1年目のシーズンを戦っている仙頭もそれをしっかり自覚。「前節(・金沢戦)もチャンスはあった。ああいうところでしっかり決め切らないと、勝てる試合も勝てなくなる。残りの試合は全力で全勝して、それで(プレーオフ進出が)無理ならしょうがない。できる限りの全力を出してシーズンを終えたい」と顔を引き締めている。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2017/10/25 19:05