前節・水戸戦、FW野田隆之介がついにホーム初ゴールを奪ってみせた。
後半の頭から投入され「緊張もあった」という。だが、いきなりチャンスは訪れる。55分、クロスボールのこぼれ球を広って左足を振り抜く。
「ちょっと体が重いなと思っていたけど頑張って走りました。点を取るのは良いことだなと思いました」
殊勲の背番号15はそう振り返る。そして「まだ気を引き締めないといけない。過去のことは忘れて前だけを見ている」と続けたように、現状に満足せず、向上心を持ってまたトレーニングに励んでいる。
迎える今節の相手は名古屋。個の能力が高くJ2ではトップクラスだが、野田はこう話す。
「相手は上手だし、(古巣のため)僕も知っている選手もいる。でも、そういう中でも、湘南の選手が負けていない部分のほうが多いと思う。対人だったら絶対に自分たちのほうが強いし、チームプレーでも攻撃も守備も全員でやれる力もある。湘南らしさが出れば良い試合になる」。奪いに行くプレッシャー、点を取る動きで、よりパワーを持って今節に挑んでいく。
古巣戦については「あまり意識はしていない」としながらも、「顔見知りとできるのは純粋に楽しみ。一緒に味方でプレーした選手と相手チームとして立つことはすごく楽しみです」。旧友との再会を心待ちにしているようだった。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/10/12 19:20