ナビスコカップ第2節・湘南戦でもゴールを決め、いま一番調子を上げているFW富山貴光。早稲田大ではインカレMVPを獲得した逸材だ。
鹿島の印象については「守備がしっかりしていて、カウンターの早いチームです」と語り、同世代の柴崎岳に対して質問すると一瞬瞳の奥が輝いた。「いつも気になっています。同年代の選手には負けたくないという気持ちがあります」とライバル心を燃やしている。
実は、大宮は2005年のJ1昇格後、鹿島にはたった1度しか勝利していない。そのあたりを富山に聞くと意外な答えが。
「僕が早稲田に入ったとき、ずっと慶応(慶応義塾大)に勝てなかったんですよ。でも4年生になったときに初めて勝つことができた。勝てない相手には苦手意識が出るかもしれませが、相手を上回る運動量と気持ちがあれば必ず勝てると思います」。それと鹿島との戦いも同じだと言う。
“過去の呪縛を破りたい、自分のゴールで”。その真っすぐな気持ちが歴史的な2勝目を呼び込むかもしれない。
(大宮担当 上野直彦)
2013/03/28 21:28