札幌の若き守護神が意欲を燃やしている。25日に韓国サッカー協会が発表した、来月行われる国際親善試合、7日のロシア戦、11日のモロッコ戦に向けた韓国代表メンバーに2年ぶりに召集された。「レベルアップしているところをしっかりと見せてきたい」と、語気を強めた。W杯アジア最終予選ではメンバー入りをすることはなかったが、「サッカー選手である以上、目標として視野に入れるのは当然のこと」と来年にロシアで開催されるW杯出場を目指していく。
23日のJ1第27節・新潟戦では前半途中に相手選手との接触プレーでひざを痛め、後に負傷交代となるアクシデントに見舞われたが、翌日の検査の結果、異常がなかったことが判明。本人も周囲もホッと胸をなでおろしたばかり。代表遠征にも問題なく帯同することができる。だが、同じように言葉を強めるのが今週末の広島戦についてだ。「代表の試合よりもまず先に広島戦がある。J1残留争いのライバルだし、まずはそこに集中していく」とキッパリ。「絶対に勝ちたい。そうすれば、良いテンションで代表合宿にも行ける」と続けた。
チームは現在、厳しい残留争いの渦中に身を置いているが、「強い気持ちで乗り越えたい。そうすれば、さらに成長できる」と言う。今オフにはJ1上位クラブからの獲得オファーを受けたものの、札幌でタフな戦いをして、そこで自らを高めることを選択。その決断が正解だったことを証明するためにも、まずは広島戦で白星をつかみ、韓国代表遠征でさらに刺激を受けて、チームの目標達成に貢献していくつもりだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/09/27 17:49