20日夜に行われた天皇杯4回戦で健闘しながらも0-2で敗戦の松本は、中3日で今節・山口戦を迎える。過密日程ではあるが両試合ともアルウィンで行われるということもあり、移動に伴う疲労がない点は前向きな材料。ホームで難敵の山口を迎え撃つことになる。
山口はリーグ21位に沈んでいるが、前回対戦時(第21節)は一進一退の厳しい一戦だった。山口は今夏に加入した大型FWのレオナルド・ラモスが前節で退場になったため欠場となるが、岸田和人や三幸秀稔、小野瀬康介ら一芸に秀でた実力者が多いだけに、「簡単な試合ではない」(パウリーニョ)とチームから浮ついた様子は見られない。
中でも要警戒なのは、トップ下の小塚和季だろう。ここまでチャンスメークはもちろん、チーム最多となる8得点を挙げるなど攻撃面の中心として機能。その才能は辛口で知られる反町康治監督も高く評価しており、「天才。課題を克服すれば、年齢的に海外でもやれる」と絶賛する。
狭い隙間を通すスルーパスと視野の広いプレーは、まさしくファンタジスタと呼ぶに相応しい。その「天才」を、松本はどう抑え込むのか。
(松本担当 多岐太宿)
2017/09/23 10:11