6戦未勝利という苦しい状況の中で迎える今節・岐阜戦を前に、指揮官と主将の口から共通ワードが出てきた。それは「楽しむこと」。
三門雄大の場合は、「自分たちがやっていて楽しい、見ている人がドキドキワクワクするようなプレーを見せることが必要」との言葉どおり、主にいまのチームの課題でもある攻撃面(ここ6試合での得点は4にとどまっている)の改善にはアイディアと遊び心の創出が大事で、そのために選手が「プレーを楽しむべきだ」との考え。
井原正巳監督が言う「楽しむ」とは、戦いに臨む上での心の持ちようについてのもので、「確かに苦しい状況ではあるが、このシーズン終盤になってもヒリヒリとするような緊張感の中でリーグ戦を戦えることを喜びに感じて、1試合1試合を楽しむくらいの気持ちでいたい」と、良くない状況だからこそ物事をポジティブに捉えるべきだとの考えが、そこにはある。
もちろん、いまの状況でエンジョイすることがどんなに難しいことかは井原監督も三門も十分に承知していること。でも、その困難なことをやってのけなければ、目標の達成や歓喜を手に届かないことも分かっているからこそ、あえて楽しむことをテーマに掲げるのだと思う。
そうだ、“今”を楽しもう!
写真:島田徹(エルゴラッソ福岡担当)
(福岡担当 島田徹)
2017/09/21 18:59