アウェイの愛媛戦が台風の影響で中止となり、急きょ京都に残って練習を行った17日にアクシデントが発生した。GK菅野孝憲が接触プレーで打撲を負い、翌18日も練習への参加を見合わせることになった。今季のリーグ戦全試合にフル出場し主将も務める菅野の離脱は大きな事件だが、チームに動揺の色はない。京都には心強いセカンドGKがいるからだ。
菅野が加入する前年の15年、京都の守護神は清水圭介だった。シーズン終盤までJ2残留争いを強いられたその年、ビッグセーブで幾度もチームを救った清水は残留確定の最大の貢献者とも呼べる存在だった。
今季の公式戦出場は天皇杯2回戦・沼津戦のみにとどまっているかつての守護神だが、「いつもどおり。常に準備はしているのでね」と菅野の負傷に慌てる様子は一切ない。そして「練習では、DF陣に任せるところは任せて、カバーリングとかについてはうるさく言いながらやっている。今年は(失点を)ゼロで抑えた試合が少ない。何としてでもゼロで抑えたいという気持ちは、チームとしても強い」と完封勝利へのこだわりをのぞかせる。
23日に京都がホームに迎える相手はJ2首位を走る強敵・湘南。布部陽功監督は「そこまで悪い状態ではないないので、(湘南戦は)大丈夫だと思う」と菅野が軽傷であることを強調しているが、たとえ菅野の回復が間に合わなくても、京都にはもう一人の頼もしい守護神が控えている。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2017/09/18 20:20