長崎のFWファンマがフォア・ザ・チームを貫く。
8月下旬に2試合の出場停止。その間に加入したFW平松宗が出場機会を得て活躍を見せたことでサブに回る機会が続いているファンマだが、落ち着いた精神状態を保っている。
「彼(平松)の存在はチームの助けになっているし、競争よりも彼がチームに貢献してくれていることが一番だし、僕らはチームとして一つだと思っているので彼の活躍は良いこと」
今季、欧州のクラブから移籍加入したファンマ。そのため長いシーズンオフがないままプレーし続けているが、そんな状態の中でプレーすることは決して簡単ではない。それでも「負担はかかっているかもしれないが、暑さが過ぎ去ってちょっと涼しくなってきたことは自分にとっては良いこと」と、日本特有の蒸し暑さが和らいできたことでコンディションも良化傾向にある。
シーズン序盤は得点王争いのメインキャストを張る活躍を見せていたが、現在はゴールから4カ月も遠ざかってしまっている。
「ゴールが取れる、取れないというのはあると思うけど、いま僕たちは3位にいるし、良い状況にあるのでもっと上に行けるようにというのを自分としてはまずは考えている」と、気持ちはあくまでフォア・ザ・チームを貫く。“チームのために戦った先にゴールがある”という考えだ。
そして最後にはやはりゴールへの欲求もにじませる。
「その上で残すはゴールだけだと思っている」
最後にゴールを挙げた相手は、今節の相手でもある大分(第14節/2○1)。今節の結果次第ではJ1自動昇格圏の2位に浮上する可能性もある重要な一戦、勝利に導くファンマのゴールに期待したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/09/15 07:00