今季、札幌から期限付き移籍で加入したDF前貴之。8月上旬、初めて体験する山口の夏の暑さについて聞くと、「道産子には無理っす(笑)。異常な暑さで、家から出たくないくらい。何とか頑張ります」と苦笑いを浮かべていた。
あれから9月中旬を迎え、厳しかった蒸し暑さも少し和らいできた。最近は朝晩に涼しさを感じることも増えた前にとって、動きやすさへの影響もだいぶあるようで、「良かったです。ラクです」と笑顔を見せている。
今季はSBとして数試合に出場し、ここ2試合は右ウイングバックとして起用されている。現在の役割については「守備のときに戻ることは最終ラインのときと同じ。より運動量が求められるし、そこが起点にならないと攻撃も始まらない。攻守において重要なポジションだと思う」と話す。
前節・湘南戦では2得点目をアシストし、「やれている部分は少なからずある」と手ごたえを感じつつも、「結果につなげて、もっと自信をつけたい」と話すなど、練習では前線のFW岸田和人らと意見を交わしながら連係を高めている。
今節・岐阜戦は、自身初のバースデーゲームとなる。「ちょっと意識する。(バースデーゴールは)取れれば良いけど、“自分が、自分が”になって周りが見えなくなるのはイヤなので、状況判断をしながらチームが勝つために最優先のプレーをしたい」と気持ちを引き締めている。
文:田辺久豊(エルゴラッソ山口担当)
(山口担当 田辺久豊)
2017/09/15 07:00