今夏、山口に新加入したアルゼンチン人DFのアベル・ルシアッティが2日のJ2第31節・京都戦で初先発。フル出場してチームの勝利に貢献した。
3バックの左を任されたルシアッティは、「相手をマークして強く守ることと、ラインを安定させることを求められていた」と話し、「試合に出場できたことが素直にうれしいし、その試合で勝てたこともうれしい。全力でプレーする準備は練習からできていたので、とても良い結果になったと思う」と笑顔を見せた。
周囲との意思疎通を図る上で“言葉の壁”が生じるが、ピッチ上のやり取りについてDF宮城雅史は「身振り手振りを使いながら、こちらはスペイン語か英語で指示を出している。ポジションがポジションなので、練習からコミュニケーションを取ってやっていきたい」と話す。
そのことについてルシアッティに問うと「日本語の重要な単語は覚えるようにしている。特にDFの選手は試合中に自分の一番近くでプレーする仲間なので、日ごろからコミュニケーションを取るように心掛けている」と話し、普段からの意識の高さをのぞかせた。
カルロス・マジョール監督やチームメートから「空中戦と対人の強さ」を高く評価されているルシアッティ。「前節はとても良い試合ができたと思うので、そのようなプレーを続けて精度を上げていきたい。われわれに必要なのは勝利。いまいる順位からの浮上をチーム全体で狙っていく。次も頑張りたい」と意気込む。
(山口担当 田辺久豊)
2017/09/07 18:14