銘店の握り寿司や高級ステーキについて語っているのではない。東京Vの安西幸輝(写真)は、名古屋でブレイク中の青木亮太について感慨深げに話した。
前々節・福岡戦までの名古屋5連勝に大きく貢献する、5試合6得点の荒稼ぎ。3位につけるチームで、得点を量産しているのが青木だ。彼は中学まで東京Vジュニアユースに所属していた。つまり安西にとっては、元同僚である。
「ずーっと思ってました。それは一緒にプレーしていたときも、アイツが高校(流通経済大柏)でプレーしていたときも、前回対戦した6月10日も。以前から、ライバルというより、『うまいな、こりゃ化けるな』って思ってました」(安西)
今季、当初はSBで出場することも多かった青木だが、現在は本来の攻撃的なポジションでその攻撃センスを遺憾なく発揮している。だから、この活躍は安西にとって意外なものではない。その意見に、同じく東京Vジュニア、ジュニアユースとプレーしていた東京Vの畠中槙之輔も同調する。
「すごいことだけど、アイツならできるよな、って感じです。けがで出られない時期も長かかったけど、完全復活ですね。以前は結構とんがっていたというか、オレとは良く言い合ってました。でも高校に行って丸くなったかな(笑)」
東京Vの背番号4は、彼のトンガリエピソードまで教えてくれた。
「……うまいんだよな、ほんっと。ああ、また一緒にやってみたいなあ」
そして安西は、再戦やともにプレーすることを夢想すると、ニヤニヤが止まらない様子。4連勝と勢いに乗る東京Vと名古屋の次回対戦は、約1カ月後の9月24日。このままなら昇格争いの大一番となりそうで、舞台はパロマ瑞穂スタジアムだ。
(東京V担当 田中直希)
2017/08/30 14:08