前節の水戸戦で13試合ぶりにリーグ戦のピッチに立った福岡のGK杉山力裕。勝利は逃したが、安定したプレーで無失点に貢献。本人が言う「まずまずの復帰戦」となった。しばらく欠場していた理由は、第17節の讃岐戦で馬場賢治のシュートを顔面で阻止、その際に眼を痛め、視力が戻るのに時間を要したから。ちなみに馬場とは共通の知人を介しての知り合いで、食事をともにしたこともある仲。交代するときに馬場から謝罪を受けたのだと言う。
実は杉山、その讃岐戦のほかにもう一試合、途中でピッチから退いた試合がある。それは第9節の水戸戦で、25分に相手との接触で脳震盪を起こし、兼田亜季重との交代を余儀なくされた。そのときは何日かの練習は回避したものの続く第10節の東京V戦に出場。1-0の勝利に貢献してタフネスぶりを発揮した。
そんなことがあるので、今節の讃岐戦を前に「何か不思議な巡り合わせを感じる」と言い、「リーグ前半戦でけがをしてしまった2チームとの対戦が今度は自分の復帰時期と重なるんですから」と続けた。
「ゴールキックを早く蹴るなど、攻撃のテンポを上げるような工夫も必要だった。そういう意味で試合勘はまだ十分ではないとも言える。だから今度はそういうところも含めて、もっと良いパフォーマンスを残したい」と、水戸戦の反省を踏まえて今節の讃岐戦で定位置の再確保に向けての地歩を固めたいと話した。
(福岡担当 島田徹)
2017/08/30 15:34