
2日後に迫ったさいたまダービー。長く在籍している選手ほど特別な思いのある一戦であり、アカデミーから大宮で育った選手にとってはなおさらだ。前回対戦では後半から出場して流れを引き寄せた大山啓輔もその一人。「見ている人も楽しいと思いますし、やっていても楽しい」とダービーを表現する背番号15は、ダービーでの初先発が濃厚。熱いハートを持って準備を進めている。
「お客さんたちも普段とは違う雰囲気を作ってくれると思いますし、異様な雰囲気は出ると思います。選手はそれに呑まれずに、落ち着いて自分たちのやることをやりながら、気持ちは熱くやれればいい。そんなにずっと大宮にいる選手が多いわけではないので、長くいる選手たち、このダービーを知っている選手たちが雰囲気を作っていくことも大事なのかなと思います」
また、大山にとってはもう一つ楽しみな要素がある。アカデミー時代からしのぎを削ってきた浦和のライバルであり友人・関根貴大との対戦だ。
「個人的にはめちゃめちゃ、一番楽しみです。アイツはもう結構ダービーを経験しているので、経験値では負けている。今回の試合に出て勝つということで、『俺が出ている試合は2戦2勝だね』となる。そこは勝負にこだわってやりたいと思います」
ポジション的には完全なマッチアップではないと思われるが、流れの中で対峙する場面は必ずある。どこかで訪れるだろうその一瞬に、大山は闘志を燃やす。
「そこはたぶん、どこよりも熱いバトルが見られるんじゃないかなと。だから俺は空回りしないように、冷静を装っているかもしれないですけど、常に目線はアイツにあると思う。そこも注目してもらえたらなと思います」
若きタレント同士の激しい戦いが、ダービーをさらに熱くする。
(大宮担当 片村光博)
2017/08/03 18:48