
J2第17節の横浜FC戦で負傷し長期離脱していたMF加藤大樹。復帰戦は偶然にも第25節の横浜FC戦となった。
負傷した第17節は、キックオフから約10分後にボール目掛けて走っていたところ、背を向けたままの状態で後退してきた相手選手が接触。加藤はピッチを離れ、診断の結果は下顎骨の骨折だった。
入院・手術が必要なほどの重傷を負った経験はこれまでになかったと言う加藤。術後はワイヤーによる顎間固定で流動食生活が3週間ほど続き、「食事がしたくてしたくてたまらなかった」と話す。
ただ、精神的に後ろ向きになることはなく、チームメートの見舞いも活力にしながら回復を急いだ。現在のアゴの状態を聞くと、歯を何度か噛み締めてから「大丈夫っす。痛みはないっす」と笑顔で答えてくれた。
離脱中にカルロス・マジョール監督が就任して戦術はガラリと変わったが、試合をDAZNでチェックしたり、チームメートから現在の戦術を聞くなどして、「自分がそこにどう入っていくか」というイメージを膨らませてきた。
加藤は「自分の武器はスピード。出場時にどれだけその強みを多く出せるか、その回数をどうチャンスにつなげるかを意識したい。(現在の戦術では)自分の判断が大事になるのでしっかり考えてやっていかないとダメだなと思っている」と話す。
前節・横浜FC戦では加藤と同時期に負傷離脱したFW和田昌士も途中出場を果たしたほか、新加入のFWレオナルド・ラモスもデビューした。前線の選手層が厚みを増したことで、今節から始まる“夏の維新劇場”も期待できそうだ。
(山口担当 田辺久豊)
2017/08/03 18:38