新潟は17日、聖籠町のクラブハウスで、名古屋から完全移籍で獲得したMF磯村亮太の加入会見を行った。前日、名古屋の選手として最後の戦いとなったJ2第23節・山形戦に90分間出場した磯村は、飛行機で名古屋から新潟入り。13時からの会見冒頭挨拶で、「今日からはアルビレックス新潟のために僕の全力を尽くしたい」と話した。
今年でプロ9年目。名古屋では10年のJ1優勝や16年のJ2降格、個人では12年の日本代表選出など、さまざまな経験をしてきた。プロサッカー選手として大事にしてきたのは「自分の調子が良いときだけ明るくなったり、調子が悪くなったときに暗くなったりせず、どんな状況でも変わらず、常に自分のやれることをやること」。J1第18節を終えて最下位と苦しむ新潟でも、得意のパスで「周りの選手がプレーしやすいようにするのが自分の仕事」と考えている。
この日は早速、15時半から行われた練習に参加。ウォーミングアップとパス練習までの約30分で上がりとなったが、すぐにはクラブハウスへ戻らず、自主的にピッチサイドで紅白戦を見学した。「初めてなので、近くでみんなを見たくて」と、チームメートのプレーをじっと見つめる姿に、少しでも早く特徴をつかみ、力になろうという強い意志が感じられた。
練習でも披露したやわらかで正確なタッチのパスは、呂比須ワグナー監督が目指す「ボールを回しながら攻めたい」というサッカーをより向上させ、J1残留への力となるはずだ。
(新潟担当 野本桂子)
2017/07/18 17:06