J2第15節、アウェイでの金沢戦を5-0の大勝でモノにした福岡だが、チームの誰一人として今季2度目の対戦を楽観視していない。
金沢が天皇杯2回戦を含めて公式戦4連勝中であること、またリーグでは3戦連続で3得点を挙げるなど攻撃力が高まっており、前回対戦時の金沢とは”別のチーム”だと認識していることがその理由となっている。
井原監督も「前回の対戦はウチが勝ったが、そんなに点差がつく試合内容ではなかった。つまり力の差がそれほどあるわけではないということ。だから今回は難しい試合になると思う」と気を引き締めているが、指揮官が何より恐れているのは、金沢の心の動きだ。
「ウチが名古屋戦(J2第19節)で勝てたのは、昨季、0-5で負けてウチのJ2降格が決まったあの試合があったから。あの悔しさを晴らそう、という選手の強い気持ちが勝利の一つの要因だった。だから、金沢も前回対戦で敗れた悔しさを、その思いを今度のゲームに必ずぶつけてくるはず」
奇しくも『0-5』という大敗の屈辱とそれがもたらす莫大なパワーをすでに自分たちで証明、経験しているだけに指揮官の言葉には十分な説得力があるのだ。心してかかれ!
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2017/07/05 18:51