J1後半戦の初戦となる8日のアウェイ・大宮戦を前に、札幌の四方田修平監督が後半戦に向けたテーマなどを発表した。
まず、「失点を減らして、得点を増やす」という一般的な大前提を掲げた上で、それを実行するにあたっての方向性については「まずは、失点を減らすことを考えたい」としている。もちろん、これは守備により人数を割くなどといった意味ではなく、「攻撃の時間を増やすことで、失点を減らすことにつなげられる。攻守両面をしっかりやっていきたい」と、何か一つにフォーカスをするのではなく、チーム全体の質の向上を強く意識している。そうした中で攻撃については、前半戦は17試合で14得点と1試合平均で1点を下回っている状況であるため、「やはり1点も取れなかった試合には勝てないわけだから、ここもしっかりと得点を増やしていく必要がある」と、新たに補強したFWジェイなどを中心に得点力アップを目指していく構え。
前半戦を終えて15位。6連敗という苦しい時期もあったが、内容的にはどれも接戦ばかりで、確かな手ごたえを得ながらの前半戦だったと外部からは見えるが、指揮官は「手ごたえがあっても、勝ち点が取れなければ意味がない」とキッパリ。「昨季見せたような、守備時にもっと厳しくいくようなプレーをさらに増やしていかなければいけないし、必要であれば補強もしなければならない。そこは強化部とも話し合いながらやっていく」と、今週末から始まる後半戦への目論見を明かした。01年以来のJ1残留に向けて、勝負の夏に突入する。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/07/05 18:10