現在、リーグ戦6連敗中と苦しんでいる札幌。先週の天皇杯2回戦でも福島県社会人リーグ1部のいわきFCに敗れ、28日のルヴァンカップ・プレーオフステージ第1戦もC大阪にホームで0-2の敗戦。今週末にはリーグ戦の清水戦が控えており、13位の相手との対戦はJ1残留を目指すチームにとっては極めて重要な一戦となるはずだ。
その清水戦を前に四方田修平監督は「互いに守備意識の高いチーム。リスタートも大事になる」と話す。そこでキーマンとなり得るのがDF福森晃斗だ。前節の柏戦は累積警告で出場停止となっていた背番号24は「そのぶんもより一層、力を出したい」と意気込んでいる。折しもその前節はFWヘイスが直接FKを叩き込む活躍を見せており、通常であればプレースキックのほぼすべてを任されているこの男は「自分も負けないように良いボールを蹴りたい」と刺激を受けた様子。そして、「今までだったら(セットプレーは)すべて僕のキックを警戒されてきたが、これからはヘイスと僕の二人がボールの前に立つことで、相手も予測が難くなるはず。そうした心理面での戦いもしやすくなる」とブラジル人FWが見せた強烈な一発の印象を、自らの追い風にもするつもり。
現在、チームは連敗の最中にいるが「いきなりチーム力を一気に高めることはできない。やはり、今までやってきたことを100%出し切るしかない」と強い気持ちで清水戦に挑む構えだ。
(札幌担当 斉藤宏則)
2017/06/29 18:53