「もちろん、知ってますよ!」と福岡の城後寿が言ったのは、今節対戦する岐阜のシシーニョが自分を『憧れの選手』として話しているからだ。
4月末にネットで流れた記事について、「親やたくさんの友達から連絡が来て」と城後はシシーニョの思いを知って「それはうれしいっすよ」と喜んだ。「だって、欧州の選手が日本のJリーグに興味を持って、しかも自分のことに注目してくれたんすからね。でも、何でオレなんすかね? 映像を見てくれたと記事にはあったけど、どの試合を見たんだろ?」と、若干の疑問を持っている様子。ならば試合後に話をしてその疑問を晴らせばと記者が話を向けると、「うん、それはちょっとね」と恥ずかしがり屋の一面をのぞかせる。
一方で「でも、そんなふうにオレのことを見てくれる選手の前で、変なプレーはできないっしょ。ガッカリされるのはイヤだもんなぁ」と『憧れの存在』でい続けたいとの欲も。「出られるかどうかは分からないけど、出たら、たとえ短い時間であってもゴールには絡みたい。できれば自分で取りたいっすね」。“シシーニョ効果”で城後のゴールは生まれるか。
(福岡担当 島田徹)
2017/06/29 19:01