シーズンの折り返し地点となるJ2第21節・群馬戦を前に、ひそかに心を燃やしているのが田村亮介だ。群馬の森下仁志監督は、田村にとって「プロに入ってからずっと見守ってくれていた」存在。京都U-18から昇格1年目の14年には京都のコーチ、監督代行を務めていた森下氏の指導を受け、翌15年に氏が鳥栖の監督を務めることになると請われる形で鳥栖へ期限付き移籍をした。言わば恩師と呼べる存在だ。
指導者としての印象は、「“熱さ”でしょう。それに限る(笑)。ほぼ怒られてばかりだった。でも、それがいまの自分の忍耐力なんかにつながっているんだと思う」。熱血指導が自分の成長につながったと振り返る。
しかし、今季の田村の出場試合数はわずかに『2』。一瞬でDFを置き去りにするスピードが武器のスター候補としてサポーターの期待も大きいが、飛躍のきっけがつかめない日々を過ごしている。
「練習ではしかけるプレーはできている。チャンスをもらえたときに生かせるかどうか。どの試合も気合いは入るけど、群馬は(森下)仁志さんがいるチーム。プレーを見てもらいたい思いはある」
恩師が率いる群馬を相手に、古都のスピードスターはその輝きを示すことができるのだろうか。
写真:川瀬太補
(京都担当 川瀬太補)
2017/06/28 17:09