21日に行われた天皇杯2回戦で、カテゴリーが一つ下の沼津に0-1で完封負けした京都。沼津が大きくメンバーを入れ替えていたのに対して京都はほぼフルメンバー。さらに会場は京都のホーム西京極と、負けられない条件がそろう中で喫した手痛い敗戦だった。
この敗戦を受け、戦う姿勢を見つめ直す必要性を強調するのがエスクデロ競飛王だ。
「(公式戦で)2連敗しているし、J2で14位というのが現実。どことやっても五分五分の試合をしてしまっている。まずは、球際で負けないこと、走り負けないこと。京都のほうが選手が良いとか、そんなの関係ない。11対11の戦いで目の前の敵に勝つか負けるかで、失点するかしないかが決まる。戦う姿勢を前面に出した上で、得意なプレーを出せばいい」
エスクデロは、長引いた負傷から6月に復帰したばかり。個人としても巻き返しを期す思いが強いだけに、今節・金沢戦へ向けた言葉にも熱が帯びる。
「次はホーム。相手に『京都のホームはイヤだ。行きたくない』と思わせるような試合をしないといけないし、観に来た人には『今日は戦っていた』、『観に来て良かった』と思わせたい。スタメンかベンチか分からないけど、準備は常にしている。スタメンなら絶対に奪われないようにしがみついてやるし、途中からでも一生懸命やる。自分は長くけがをしていて難しい立場だけど、少しでもチームが上に行けるように、信頼を勝ち取りたい」
負傷明けから急ピッチで体を仕上げてきただけに、「結構、疲れている」と言う。それでも、「金沢戦に全部をぶつける。倒れるぐらい、救急車で運ばれるぐらいにやらないと勝てない。そういう気持ちでやる」と、不退転の覚悟を示している。
(京都担当 川瀬太補)
2017/06/23 19:42