8連勝中で首位に立つチームにおいて、1トップ・クリスティアーノの活躍には目を見張るものがある。ディエゴ・オリヴェイラの負傷の影響で背番号9が最前線の位置に初めて入った明治安田J1第7節・神戸戦から現在の連勝は続いており、連勝の立役者の一人と言って間違いない。
特に5月の活躍は目覚ましく、3ゴール3アシストの大暴れ。守備でも前線からのプレスを怠らず、相棒の中川が「クリスがしっかりと守備をしてくれるので本当に助かる」と称えれば、クリスティアーノ本人も「ユース時代から走ることを求められてきたので問題ない」と涼しい顔を見せる。
春先に比べればコンディションが上がってきており、全体練習後のシュート練習では強烈なシュートを次々と突き刺し笑顔をこぼす。さらにプレー面での好調さがメンタル面にも好影響を与えているようで、多くの選手が1週間の中断期間でリフレッシュできたと話す一方、ブラジル人ストライカーは「プレーしているほうが良いので、僕はあんまり(休みが)好きではないだよね(笑)。自分としては水曜、土曜のサイクルで試合があって止まらずにプレーし続けてるほうが良いから」と試合が待ち遠しい様子。
今節・甲府戦は、昨夏の柏への電撃復帰後、初めて帰る『小瀬』でのゲームとなる。それでも、クリスティアーノの中に変な遠慮はない。「日本でプレーしていく中で自分が飛躍するきっかけを作ってくれたのが甲府だと思っているし、甲府に対してはもちろん特別な感情は持っている。ただ、土曜日は甲府と対戦相手として戦うわけで。いまの自分のチームは柏。柏のために戦うことは当然ながら自分としてもわきまえている」
チーム新記録となる9連勝がかかるこの試合。エースがゴールを挙げ、偉業に花を添える。
(柏担当 須賀大輔)
2017/06/16 19:46