前節の岐阜戦で決勝ゴールを奪った愛媛のFW丹羽詩温は、今節のアウェイ・東京V戦に向けても気合いが入っている。
今季、愛媛でルーキーイヤーを送っている丹羽だが、すでにここまで3ゴールを記録。そのすべてのゴールがチームを勝利に導く決勝点という勝負強さを見せるなど、ルーキーらしからぬ頼もしさを発揮している。これには自身も「最初の6試合は出番がなかったことを考えると、前に動き出している感じはする」と大きな手ごたえ。しかしその反面、「まだ先発の数が少ないし、先発で出ても、90分間プレーをできていない」と経験値の少ないルーキーゆえの課題もある。
ただ、それら課題と向き合いつつも、第一に求めるものはストライカーとして仕事。「前線の頂点にいる選手は90分間の中で消える時間があっても、どこかで点を取ってくれると思われる選手が試合に使われる」とゴールこそが目指すべき道と信じてプレーする。
そんな丹羽は昨季まで明治大に在学。その寮が今節の開催地・味の素スタジアム最寄りの飛田給にあるということで、「(明治大の)後輩たちもわざわざチケットを買って観に来てくれる」と“援軍”も駆けつける。ゆえに、ひと足先にプロのピッチを駆ける先輩としてカッコ良い姿を見せるべく、「先発で出たい」と前節に続く連続スタメンを狙う。
チーム内での激しいポジション争いに打ち勝ち、可愛い後輩たちに前で躍動することができるか。
(愛媛担当 松本隆志)
2017/06/15 07:00