山形は前節・岐阜戦で、0-1のビハインドから追い付いてドローに持ち込んだ。同点ゴールを決めたのは、途中出場のMF中村駿。フリーでペナルティーエリア内に入り込む、自身の特長が表れたプレーだった。その勢いで中村は今節、古巣・群馬と対戦する。
中村は昨季、群馬のボランチとしてリーグ戦34試合に出場したが、今季ボランチでプレーするのは、中村とともに昨年の“大卒トリオ”の一人だったMF山岸祐也。いまでも週に1回は連絡を取り合っているそうだが、今季の群馬は最下位の時期が長く、また中村も5月以降は先発を外れるなど互いに苦しい時期を経験した。そんなときにも「乗り越えれば良いことがあるから、頑張ろう」と話し合っていたと言い、「違うチーム同士ですけど、良いライバルですね」と互いを認め合っている。
「アイツが先に(J2通算)50試合出てしまって、それを追いかけている状態」と試合数でもライバル心を燃やしているが、「アイツは足元の技術も抜群ですし、上背もある。自分が出たらそこでしっかり戦ってイニシアチブを取れたらいいなと思います」と、そのプレーを高く評価しつつ、マッチアップも楽しみにしていた。
ただし、キャプテンマークを巻く姿だけは「似合ってないですよ、絶対。全然似合ってない」と全力で否定していた。
(山形担当 佐藤円)
2017/06/08 20:13