
今週末の11日、10試合負けなしと勢いある水戸とアルウィンで相対する松本。その水戸から昨季途中に松本への移籍を果たしている三島康平が、今節での健闘を誓った。
4年半にわたって水戸でプレーし、昨季途中まで得点源として活躍。他チームからの注目を浴びるのは必然だったが、同カテゴリーのチームにシーズン途中での移籍は話題となった。
三島自身もJ1昇格を目指して松本移籍を決断しただけに、「(今季も対戦することに)複雑な思いはあります。軽々しく『楽しみにしていた』とは言えません」と心中を吐露する。それでも「試合が始まれば、松本の一員として勝利に貢献したい」と自分の仕事に全力を尽くす構えだ。
「選手一人ひとりが一生懸命まじめに頑張るチーム。選手全員に堅い守備からの速攻やハードワークが求められる。西ケ谷さんはサッカーに対して本当に熱い指導者で、所属時にはすごくお世話になりました」。所属していたからこそ、水戸を警戒する言葉には説得力がある。
過去の対戦成績こそ6勝2分の負けなしと松本に圧倒的な分があるが、今節ばかりはそのようなデータも参考にはならないだろう。激戦必至のカードで“水戸サポーターに愛された男”は、松本のためにどのようなプレーを見せるのか――。
(松本担当 多岐太宿)
2017/06/08 18:05