「気の知れた仲間が相手になるというのは僕自身、初めての経験だった。やりにくい部分があるのかなと思ったが、そうゆうのはなくて、本当に楽しい真剣勝負ができた」
21日の前節・熊本戦後、こう語った千葉の清武功暉に、あらためて思い入れのある古巣との対戦を振り返ってもらった。
試合後、「ジェフ側で挨拶をしているときも、『キヨ、キヨ』とすごく呼んでくれた」と熊本サポーターに挨拶に出向くと、温かく迎え入れてくれたそう。「敵であっても熊本の人たちは応援してくれている。個人として活躍しているところを見せないといけないな、とあらためて思った」と気持ちを新たにしたという。
残念ながら“恩返し弾”は持ち越しとなったものの、ここまでの6ゴールはチーム得点王。昨季まで同僚だったFW巻誠一郎からは「『調子良いね。点もよく取ってるじゃん』と言われた」という。
ちなみに、熊本戦の失点シーンは清武のクリアボールが発端だった。副審がオフサイドのフラッグを上げていながら、ゴールが認められた微妙な判定となったが、そのクリアボールに飛び込んだのが熊本の選手の中で最も仲が良かったというMF村上巧。「巧くん(村上)からは『当たったけどね』と言われた」と明かしてくれた一方、「自分のミスから始まったので、本当に反省はしないといけない」とキッパリ。次節以降に向けては「毎試合、コンスタントに(ゴールを)積み重ねていくことが僕にとっては大事。アウェイで(あまり)勝ってないし、苦しいときに助けられるFWにならないといけない」。
自身にとって区切りのゲームを終え、さらなる高みへ視線を向けた。
(千葉担当 大林洋平)
2017/05/24 18:36