前節・松本戦から2日が経った19日、主力組はこの日も軽めのメニューで練習場をあとにした。「これ以上、人を欠くと試合にならないので。けが人を出さないことがこの3日で大事」(木山隆之監督)と、負傷離脱者の多さは深刻。そうした事情もあり、練習メニューには『サッカーバレー』も採用された。
4グループに分かれた総当たり戦、前節で勝利していたこともあり、笑い声も聞こえる明るい雰囲気で行われた。そんな中、高く上がったボールを鈴木雄斗が頭ではね返そうとすると、決まって聞こえてきたのが「ハゲる! ハゲる!」という声。
声の主は、阪野豊史だった。「大丈夫かなあと思って。回転したボールに向かってヘディングして」。いかにも心配しているふうではある。そして、「ケアとかしっかりやっているし、シャンプーも高いものを買ったりしてるので」と、鈴木に関する新事実も明かした。
これほど毛髪の心配をしてくれる先輩の存在がいるとは、なんと幸せなこと。しかし鈴木にそのことを聞いてみると、ちょっと様子が違った。毛髪については「全然気にしていないですよ」、「抜けないです、抜けないです」と全否定。高いシャンプーを使っているとの話も、「いやいやいや、俺とトヨくん(阪野)のシャンプー、一緒なんですよ。美容院に置いているシャンプーで、髪にやさしいヤツを」。
実はこうしたやり取りも、二人にとってはイジり合いの一環。「ロッカーも隣だし、仲良いです。トヨくんの化粧水とか、俺いっつもパクって使っているので」。
ちなみに、髪の話題でイジってくる阪野に対して、鈴木は「人の髪を心配するより、自分の体型を心配しろ」と言い返しているそうだ。
(山形担当 佐藤円)
2017/05/20 11:14