ほぼ互角の内容で戦った13日のJ2第13節・湘南戦だったが、後半ロスタイムにPKを与えて今季2度目の4連敗となった熊本。負傷者がまた少し出ており、中3日の連戦は総力で乗り切らなくてはならない。
次の岐阜戦に向けては村上巧の出場停止などもあって一部メンバーに変更がありそうだが、昨季、期限付き移籍で岐阜に在籍した田中達也も出場機会をうかがう。
「高木義成さんなんかにはいまもよく連絡をもらったりしていますし、岐阜戦だから(遠征に)帯同したいというのはもちろんあります。でもそんなに意識はしていなくて、相手がどこであっても試合に出るチャンスをつかみたい。そういう気持ちで今は練習に取り組めていますし、毎日成長できている感じがある」という。
ひと月程前まで、ベンチに入れず悩んだ時期もあったというが、それが吹っ切れたきっかけは北嶋秀朗コーチとのやりとり。
「お前はうまくないんだから、強みを出せと。自分で自信を持っていたのも、プロになれたのもドリブルやスピードを生かした裏への突破があったからなのに、不得意な部分を出さないことを意識していたら、良いところも出なくなっていたんです。そこをキタジさんにクリアにしてもらえたので迷いがなくなってポジティブにやれているし、調子も上がっている感じがあります。いつでも準備はできてまいす」
本来の強みをピッチで表現することが、昨季在籍した岐阜の関係者とサポーター、そして北嶋コーチらスタッフ陣への感謝を伝える術だ。
(熊本担当 井芹貴志)
2017/05/14 18:36