仙台のDF増嶋竜也が、今季2度目の“古巣戦”での勝利に向け、士気を高めている。
今季から仙台に加わった増嶋は、4月にリーグ戦での先発の座をつかんだが、ここまでは大量失点の苦い経験もしてきた。しかし4月30日のJ1第9節・清水戦(3◯0)ではリーグ戦5試合ぶりの無失点勝利に貢献。増嶋は足がつるほど走り回り、あるときは激しい守備でボールを奪い取って味方に託し、またあるときは相手のクロスを打ち落とした。「ボールの取りどころ、寄せるべきところをチームとしてしっかり整理して、はっきりできていることが大きい。どんな相手に対しても、これをスタンダードにしてさらに高めていきたい」と、大きな手ごたえを得る一戦となったようだ。
リーグ戦での次なる相手は、増嶋が04年から06年まで(07年は甲府に、08年は京都に期限付き移籍)プレーしたFC東京。3月15日のルヴァンカップ第1節でも対戦し、そのときは0-6の大敗で悔しい思いをした。「同じ相手に2度も負けたくない。ルヴァンカップの借りは返したい」と、強い気持ちとともに、この試合に向かう。
「連休中ということもあり、たくさんのサポーターの方々が来てくれると思うので、その力を自分たちのエネルギーに変えて、ホームで勝利したい」。当日のピッチでまた、増嶋は闘志あふれるプレーを見せようとしている。
(仙台担当 板垣晴朗)
2017/05/05 20:18