神戸は29日、J1第9節・甲府戦へ向けて非公開での最終調整をおこなった。26日のルヴァンカップ第3節・広島戦で2得点を挙げて勝利に貢献した田中順也は士気の高さをうかがわせている。
広島戦では開始1分に神戸移籍後初のゴールを挙げた。25分にも1点目と同じく左足の強烈なシュートを叩き込んでいる。この日の練習後にあらためて心境を語った田中順は「かなりプレーにゆとりが出ますし、1点入らないとゴール前で堅くなってしまう」と、自身にとっても価値ある得点になったようだ。
今節対戦する甲府の指揮官は、田中順が柏在籍時にフロントスタッフだった吉田達磨監督。15年に吉田監督が柏を指揮した際、田中順はスポルティング(ポルトガル)でプレーしているため、直接、監督と選手の関係性としてはプレーしていない。
ただ、そのサッカー観には警戒心を強めているようだ。田中順は「戦術的な情報量がある人、選手に叩き込んでくると思うし、試合巧者なチームになっているだろう」と分析する。その上で、「相手の作戦通りにならないように。前半から点を取る気持ちでやりたい」と冷静にマッチアップを見据えた。
チームは現在、リーグ戦の3位につける。「1点取れたので、次はJでゴールを決めたい」とも語る田中順は、今節も上位戦線に食らいつくために強く左足を振り抜きそうだ。
(神戸担当 小野慶太)
2017/04/30 12:53